秋田八丈ことむ工房

およそ200年前から続く、秋田の絹織物

秋田伝統の反物を後世に残したい

かつて秋田県内に多く存在した、秋田八丈。その工房は、平成15年に一度消滅した過去があります。そんな中、秋田八丈の伝統を守り抜こうと、平成18年に北秋田市で工房を復活したのが「ことむ工房」です。当時は、工房を建てるための木材の調達や、機織り機の不調など、大変なことが多くあったそうですが、「いろんな偶然が重なって、なんとか乗り越えてきたのよねえ」と朗らかに話してくださったのは、代表の奈良田登志子さん。
秋田八丈ならではの、カリヤス由来の黄色やハマナスの根由来の茶色といった伝統的な色使いを継承しつつ、最近では小物にピンクなどの明るい色合いも取り入れています。

染めから織りまで、ひとつひとつ丁寧に

秋田八丈は、秋田県内で採れた草木を主とした染料で絹糸を染め上げ、その絹糸を組み合わせて織り上げています。一色染め上げるのにおよそ1週間ほどかかり、その期間は工房に泊まり込みだとか。さらに、麻袋に入れて煮込む工程のため、色のムラ無く染め上げるには長年の経験値が欠かせません。染め上げた絹糸の組み合わせ次第で、出来上がりのバリエーションは無限に広がります。染め上げから、織り上がるまでは3ヶ月ほど。「私もまだ出会ったことのない模様があるから、とっても楽しいのよ」と語ってくれました。同じものがまたとない秋田八丈を、ぜひ手にとってみてはいかがですか。

Item List秋田八丈ことむ工房の商品一覧